東京湾奥出船のメバルはエビメバル、半夜釣りならイソメ餌。相模湾だと大型を狙ってイワシメバル。濁り潮が入ってくればサビキメバルで数釣りもあり。船からのメバル釣りはこれだけだと思っていたら、浦賀あたりではコマセメバルなんて釣り方もあるようだ。イワシミンチで寄せて釣る。
コマセメバルのポイントとなるのは浦賀沖の水深30~40メートル。浅いポイントなのに、130号ビシの片天秤で攻める。仕掛けもビシアジ用のものをそのまま流用する。コマセはイワシミンチ、付け餌はイカタン。竿は当然、130号ビシなので、ビシアジ用の竿を使うことになる。ビシ竿でメバル釣り……釣趣という点では疑問が残るが、釣果は湾奥出船のエビメバルよりも安定しているようである。半日で20匹くらいは釣れている。
釣り方はビシアジと少し違い、コマセをゆっくり振り出し、振り出したらじっと魚信を待つようだ。アジのように誘ったりする必要はないというか、ほかのメバル釣りと同じで動かさないのがコツ。ときどき50センチくらいフワリと誘ってコマセを撒くようだ。これだけで尺にはとどかないものの良型メバル混じりで釣れるようである。浦賀沖なので、横浜辺りのポイントより型がそろっているということだろうか?
コマセメバルで出船しているのが確認できているのは、鴨居大室・五郎丸と浦賀・前田丸。五郎丸は午前船(午後アジへの通し料金あり)で、前田丸はメバル・アジのリレー釣りの一日船で出船している。始発に乗ればギリギリ電車釣行圏内なので、ビシ竿で釣るメバルがどんなもんなのか体験してみる価値はある?
著者: へた釣り