セブン-イレブンに行って、夜食用のカップ麺を物色していると……見慣れない麺が。新商品は珍しくないし、名前すら覚えないことが多いのだが……カップには「竹岡式らーめん」と書いてある。内房で釣りをする人が愛する味。個人的にはラーメンとは別の食い物という認識なのだが…。
一度、梅乃家という竹岡ラーメンの名店に連れて行ってもらったことがある。おばさんがたくさん働いていて行列をテキパキさばく活気のあるお店だった。目の前に置かれた丼の中の物体にたまげた。麺は乾麺を湯でたもの。その上にはタマネギがテンコ盛り(ヤクミ入り)。盛りがよすぎてスープが丼からこぼれている。タマネギをかき分けるとチャーシューがこれまた山盛り。麺を食べ終わると麺の下からさらにチャーシューが現れる。スープはチャーシューの焦げ汁をお湯で溶いたシンプルな醤油味。
へた釣りはこのラーメンが苦手なのである。釣り人の愛する味と言われても、海は寒いから温かい食べ物ならなんでもいいんじゃない?とすら思っていた。それが、東京都内のコンビニで普通に売られるようになったのだから、認識を改めなくてはいけないかも。もう一度食べてみようかと一度手に取り、レジに持って行きかけてから、「やっぱりなぁ~」と棚に戻した。梅乃家で出会った元祖竹岡ラーメンのインパクトが強すぎて、カップ麺を手に取っただけでお腹いっぱいにw
ニュータッチがセブン-イレブンで売っている「竹岡式らーめん」は内容量135グラム(麺70グラム)、具材は豚バラ角肉1枚、メンマ、たまねぎ。スープはポークエキスと鶏ガラをベースに、ちば醤油の本醸造濃口醤油を使用しオニオンの旨味と甘みがまろやかでありながら、醤油のコクがある、と説明されているので、ボリューム、味ともに別モノだと思われる。チャーシューの焦げ汁の醤油感が抑えられて、タマネギの甘味が前面に出た味付けになっているようだ。
著者: へた釣り