船釣り中心なので小アジを釣ることはあまりなく南蛮漬けという調理法は全く検討されたことがなかったのだが、居酒屋のお通しとして出た鮭の南蛮漬けが思いのほか美味しく、妻1号の作ってみたい欲に火を点けた。いつもはほどほどにしてと言われるウリンボを持ち帰るように言われる。
平成(本当に)最後のイサキ釣りは20センチ以下のウリンボを中心に40匹の釣果だったのでちょうどいい分量だった。25センチ近いサイズの数匹をお刺身で頂いて残りは南蛮漬けにした。イサキは小アジとは違って骨が太くそして硬いので三枚に下ろしたものを漬けていくことに。酢をしてあるので日持ちがよくなる上に、晩酌で焼酎でもちょっと1杯というときに冷蔵庫から出して小鉢に盛るだけで最高の肴になる。
南蛮酢は砂糖(へた釣り家ではラカント)、醤油、酒、味醂、酢を同量ずつにだし汁加えて鍋に入れ一煮立ちさせ、冷ませば完成する。冷ました南蛮酢にスライスしたタマネギ、千切りにしたニンジン、小口切りした唐辛子少々を加える。さらに妻1号は防かび剤が使われていない国産レモンを大量に入れる。レモンの酸味が効いている方が美味しいんだそうだ。
三枚に下ろしたウリンボの身に片栗粉を軽くまぶして中火でカラリと揚げていく。揚がった物は油を軽く切ったら熱いうちに南蛮酢に漬けていく。10分も漬ければ食べられるようになるが、冷蔵庫で一晩寝かしたくらいからが南蛮酢が身にも浸みてきて食べごろになる。揚げ物には違いないがさっぱりしているのでいくら食べても罪悪感を感じないお味となる。
冷蔵庫に入れておけば10日間くらいは悪くならないはずなので、晩酌のあてにして楽しんで食べようと思っていたら、子供1号&2号に見つかってしまった。酒の肴としてだけではなくご飯のお供にも最高のようで子供たちは止められない止まらない状態。30匹以上のウリンボを漬けたのに恐ろしいスピードで減っていく。束釣りしても10日もあれば消化できてしまうかも。
著者: へた釣り