デフレ脱却とかで、物が値上がりしているのを喜ぶ変な世の中。キャスティング・品川シーサイド店に行ったら、餌コーナーにオキアミとアオイソメの値上げの告知が貼られていた。オキアミは不漁でと説明されていたが、アオイソメは円安のせい? へた釣りはデフレのままの方がいいぞぉ!!
オキアミ値上がりの理由を調べてみると、アベノミクスだけのせいではないらしい。海洋汚染を防止することを目的としたマルコポール条約に南極海での規制条項が追加され、安い(=海洋汚染の危険性が高い)重油が南極海で使えなくなった。このせいでオキアミのトロール船の運用コストが嵩み、さらにこれまで行ってきた南極海上で荷物(冷凍オキアミ)の受け渡しもできなくなり船内の倉庫が満タンなるとその都度帰港するしかなくなったそうだ。そこに不漁が重なってというのが、オキアミ値上がりの理由のようだ。かなり危機的な状況らしく、釣り具店からオキアミのブロックは姿を消してもおかしくないんだとか。
アオイソメの値上がりは輸入元である中国の人件費高騰と円安が理由のようだ。アオイソメは韓国から輸入されていると思っていたが、最近は中国からの輸入みたい。さらに中国で行われているエビの養殖の餌に大量のアオイソメが使われるようになり、仕入れ価格の高騰に歯止めがかからない状態らしい。釣り場で余らせたアオイソメはゴミ箱に捨てて帰るなんて贅沢だと感じる世の中になりそう。イワイソメみたいに余ったら持って帰って塩イソメに加工しないとね。
著者: へた釣り