夏で晴天、船の上には逃げ場なし。釣らないのならキャビンに逃げ込めるけど、それでは何をしに来たのか分からない。気温が30度を超えた日の船上で何も対策をしていないと頭痛と倦怠感が襲ってくる。集中力が切れたら釣果は良くない。へた釣りの熱中症対策を紹介する。
ベーシックなところで、帽子と飲み物は必須。帽子はタオルで代用する人もいるが、タオルは後述する別の用途で使いたい。飲み物は1日船の場合、は1リットルのペットボトルで4本持っていくようにしている。幅広の1リットルペットボトルはクーラーに納めやすく、船の上でも安定度がいい。うち2本は冷凍庫で凍らして持っていく。冷凍した飲み物は溶けた分だけチビチビ飲みながら、一番体温が上がりやすい頭の上にときどき置いて氷嚢代わりに使ったりする。
タオルはクールタオルを愛用しており、首筋の日焼け止めを兼ねて首に巻く。巻いてしばらくはひんやり冷たくていい気持ちだ。しばらくして冷たさを感じなくなったら、氷の入ったクーラーに入れて、溶けた水に浸すとあっという間にひんやりな肌ざわりを取り戻してくれる。気化熱で冷却するという仕組みなので、海水に浸してもいいんだろうけど……海水が首筋に付くと日焼けしてヒリヒリしそうなので溶けた氷の水を使っている。
帽子と凍らせたペットボトルとクールタオルがあれば熱中症になる心配はまずないと思われるのだが、へた釣りの場合、ライフジャケットがベストタイプなので、どうしても上半身に汗をかき、暑くなってくる。船上でライフジャケットを脱ぐわけにはいかないので、ひんやりスプレー COOOL!を持っていく。シャツとライフジャケットの間にこのスプレーを吹き付けると汗で蒸れた不快感が随分と解消される。船の移動などの時間にマメに使えば汗をかく量も減るように思う。
それと着替え。汗をかいたあとそのままの格好で電車に乗ると、節電中とはいえクーラーにさらされて体調を崩すことがある。船から降りたら、ちゃんと着替えて帰るようにしている。コマセの臭いが残ってない?ということも意識しないで済むので、Tシャツの着替えは常時1~2枚は持っていくようにしている。あとは、日焼け止め。頭皮のことが気になるお年頃なので頭にもかけられるスプレータイプを愛用している。夏の船上は直射日光にさらされるのでSPF50のものを買うといい。汗に強いので、効果が長続きする。
著者: へた釣り