大きすぎると脂の乗りが悪い魚がいる一方で、大きければ大きいほど美味いという魚もいる。アマダイは大きければ大きいほどな魚。40センチ超を食べるとそれ以下では満足できなくなり、45センチ超を食べると40センチに物足りなさを感じる。かといって満足サイズはそうは釣れてはくれない。
アマダイが釣魚として人気なのは、大きければ大きいほど美味いからではないかと思っている。釣趣のよい魚だし魚体の見栄えもよいので最初は25センチでも30センチでも釣れれば大喜びだが、自己最大を更新していき良型の味を知ると、最初はうれしかった中~小型では満足できなくなっていく。個人的には30センチ5匹より40センチ1匹、40センチ2匹より45センチ1匹の方がうれしい。
でもアマダイは型を選んで釣ることができない魚だと思う。名手ほどタナ取りや誘いが正確なので数はたくさん釣るが、型がそろうかというとそうでもなくポニョ(23センチ以下)も混じる。たくさん釣れるから良型を手にする確率は高いとは思うが…。寒さと雨で午前は瀕死釣行で釣れた35センチの中型アマダイを炙り刺しと酒蒸しで食べて、次こそは40センチ超え、できれば45センチ超えをと目標を定める。型は選べないのに良型が欲しい。だからアマダイ釣りは面白い。
著者: へた釣り