未練がましい人なので止めとけばいいのに波風予報を見続けている。台風7号の速度がゆっくりのままで本州に最接近するのが1日遅くなった。もしかしたらと一瞬喜んだが、小田原沖の風は6メートル以下に落ちた。でも波浪の予報は3メートルのまま。台風のうねりが届いてしまっている。
風が吹いたせいで起きる波を風波と呼ぶ。海面が強風に煽られて不規則に尖った波のことを指す。海面がざわざわしたり白波がたつような波が風波で、波向と風向はおおむね一致するのが特徴だ。波長も周期も短い波なので船がドッタンバッタンする。一方、うねりはその場の風に関係なく遠く離れた海域に吹いた風で発生した風波が減衰しながら伝わった波。「長濤」という字を当てる。波長も周期も長いのが特徴で周期は8秒以上で15秒なんてことも。船はエレベーターのように上下する。釣りに行けるかチェックする波浪予報は風波とうねりの両方から予測されているようだ。東京湾内でも台風7号のうねりの影響はでているようで、本牧沖でも風4メートルなのに波浪は1メートルになっていた。
著者: へた釣り