キスアナゴ天丼を食べたいと書いたら一緒に行きますか?とお誘いいただけたのだが…ボウズをくらうと補填がない船宿だった。キスアナゴ天丼のアナゴ抜き…という惨めすぎる晩餐になるのだけはなんとか避けたい。これさえやれば竿頭の1/3は釣れる夜アナゴのチート技はない?
夜アナゴほど釣り方が分かっている人と分かっていない人で釣果の差がつく釣りはないと思う。基本的なことは分かっているつもり。アオイソメは口の硬いところをまずは刺し抜き二度・三度と縫い刺しにして餌を簡単に取られないようにする。船下は競合が多いのでキャストしてオモリが底から離れないように細かく小突いて誘う。直近実績のある小突きの速度などは毎日来ている名人に聞くと教えてもらえる。小突きに違和感を感じたら小突きを止めて竿先に魚の感触がしっかり乗る魚信になったら強くしっかりアワセる。と釣り方を整理すると釣れそうな気がするのだが…釣れない。
基本的な釣り方ができてない釣り人は夜アナゴの船上にほぼいないはずなのだが釣果は0~20本超えと恐ろしいほどの差がつく。釣り座によって有利不利がある釣りではあるが、竿頭や次頭が必ずしも潮先の釣り人とは限らない。早く来て釣り座を確保するガチ勢が強いので四隅の人が竿頭になる確率は高い。へた釣りの目標は当然竿頭ではない。他の釣り物だと名人の1/3くらいがへた釣りの釣果のことが多い。計算しやすいように竿頭が21匹だとすると7匹が目標。上手な人は2本竿だが1本しか面倒見れないのでその半分として3~4匹。それくらいならこれさえ気をつけていれば釣れるよというチート技がありそうなものだが……ない?
著者: へた釣り