関西出身のへた釣りはお刺身は活かりが大事。活かりと旨みが並存しているお刺身こそが至上と感じる。カイワリなら釣行翌日がベスト。アジは釣ったその日がピークと思う。猿島沖で釣れた小アジは、その日の夕食に食べられるだけお刺身にして食べる。プリプリ食感で脂もばっちり。
東京湾で釣れるアジは25センチから30センチまでの物が最も美味く、それ以上小さくても大きくても味が落ちると信じてきたが、同じ東京湾の居着きのアジでも釣った場所によって小ぶりの物でも脂が乗っていることがある気がしてきた。例えば、横浜のベイブリッジ周辺で釣れるアジは20センチ以下でも結構脂が乗っていて驚いたし、猿島沖の猿アジは釣っても釣っても20センチに届かず釣っている最中は引きが物足りないとがっかりしていたが、持ち帰って食べてみると身の表面がテカるほどにいい具合に脂が乗っていた。釣ったその日のプリプリと歯を押し返すような食感がグミのようで楽しい。脂の旨みは脳の老化防止に効果があるDHA、血栓をできにくくしてくれるEPAたっぷりと考えると有難みが増す。
著者: へた釣り