メバルといえば、その大きな目から「目張」「眼張」という漢字が当てられることが多いのだが、魚へんだと「鮴」と書く。浮き袋と胸鰭を使って斜め上を向いてホバリングしている様子を「休」と表わしたのだろう。餌を捕食しても大きく動かず居食いのような動きがメバルの捕食の特徴?
文字で説明するより、動画を見てもらった方が話が早い。
上から落ちてくる餌を頭を上に向けて待つ。餌を追いかけるというよりも最小限の動きで吸い込む。捕食に成功しても大きく反転することはなく、居食い。どうりで最初の魚信が小さいわけだと納得。
動画をもう1つ。
こちらは餌を見つけて水平移動した場合。やはりほぼ居食い。小さな餌を捕食した動画のようだが、もっと大きな餌(アオイソメのちょん掛けなど)を餌にした場合は、餌を咥えからもっと長い時間モゴモゴしているのではないか。ウキ釣りなどでメバルが餌を咥えた場合、ウキが完全に水面に沈んでなお、数秒間待ってからでないとスッポぬけるという経験はよくある。一方で一度餌を咥えたら離すということはないようで、待っていれば必ず針がかりする魚である。
船から狙う場合は、餌を捕食させ完全に竿に魚の重さが乗り切るまでゆっくり竿を持ちあげながら針がかりさせる。どう見ても遊泳力がなく、捕食下手のメバルであるが、針がかりした瞬間、休むのを止めたときの引きは本当に同じ魚?ってほどに強烈なのが釣っていて楽しい魚だ。
著者: へた釣り