釣るのも好きだが食うのも大好き。釣りに関しては次はあーしよう、こーしようと策を練り貧果でも楽しむことができるが、貧果が続くと食卓は確実に貧しくなっていく。シロムツのアヒージョとアジのガリたたき。最近、こんなんばっかり。美味しい魚を食べないと高級寿司屋に行っちゃいそうだ。
あまり美味しくない魚を美味しく食べる方法はあれこれ研究してきた。シロムツなど脂の乗りが足らず身の旨みが不足している魚は油と味を足すに限る。たくさん釣れたときはフライにして冷凍するが、1週間で食べきれそうならアヒージョにする。揚げ油と違い抗酸化作用があるオリーブオイルは健康によいしマッシュルームはビタミンB2を豊富に含み脂質の代謝を促進する。生食には適さない味に癖がない魚がアヒージョなら間違いなく美味しくなる。
刺身でも食べられるけど、脂の乗りにちょっと不安という魚はクロムツの料理法として覚えたガリたたきが最高かもと思い始めている。保田沖の水深80メートルくらいで釣ったアジは湾奥のアジを食べ慣れているとお刺身ではちょっと物足りない。コマ切れにたたいてゴマ油とゴマ、お寿司屋さんのガリや大葉を刻んで和え、ポン酢で味を調える。ゴマ油の香ばしさとガリによってもたらされる食感と味の変化によって、いくらでも食べられる。15匹で自主早上がりなんてせずにもっと釣っとけばよかったと後悔。
著者: へた釣り