マルソウダは剣崎沖のイサキ釣りのお邪魔虫としてさんざん釣っているので見慣れている。ヒラソウダはマルソウダに比べ「カツオっぽいのですぐ分かる」と言われていた。実際釣ってみると…分からない。船長に「これってヒラソウダ?」と聞くことに。「っぽく見える」は当てにならないのである。
写真を並べてみれば、確かにマルソウダに比べてヒラソウダの方が顔つきや口の部分のとがり具合がカツオっぽいかなという気がするが船上では見分けられなかった。それでなくても掴むと体をブルブルと痙攣させるように動かす魚である。見分けにくい。もっと分かりやすく見分ける方法はと調べていると、あった。エラ蓋上部の暗黒斑が背中の黒い部分と離れているのがヒラソウダ、くっついているのがマルソウダ。これなら間違いようがない。
ついでにカイワリ込みウィリー十五目で混じって釣れたマアジとマルアジの見分け方。へた釣りはマアジが釣れるときは食べ比べると明らかに味が劣るマルアジはリリースする。胸鰭が側線のカーブの部分に届いている物がマアジで届かない物がマルアジと教わるが、もっと一目瞭然で間違いようのない見分け方がある。尾びれの付け根部分に小離鰭(しょうりき)があるかどうかを見る。小離鰭がないのかマアジであるのがマルアジ。マルアジはムロアジ属でムロアジ属には小離鰭がある。
著者: へた釣り