味覚は人それぞれなのであくまで個人的な感想に過ぎないが、へた釣りにとって最強のお刺身魚はカイワリ。初めて食べたときに名前も知らない魚の中にこんなにも美味な魚がいるのかと衝撃を受けた。カイワリを食べたことが釣りにハマったきっかけの1つだ。カンパチも美味だが及ばず。
遠出をする時間とお金の余裕がないので、東京湾奥から出船の船に乗ることが多いが、どうしても食べたくなって年に数度プチ遠征してしまうのが、宇佐美沖でのカイワリ釣り。今秋はカイワリだけでなくカンパチも釣れていたので、大好物のカイワリ vs. 高級魚の1つとして数えられるカンパチのお刺身頂上決戦を夢見ての釣行となった。カンパチは苦戦したがなんとか1匹、カイワリは5匹と満足な釣果。大きなお皿にカイワリとカンパチの2種盛りを作る。
眼福である。うっすらとした血合いときれな身。白身魚の旨みと青物らしい蕩けるような脂の後口を合わせ待つのがカイワリである。これを食べると美味しいと言われている東京湾のアジですら野暮ったい印象になる。味の傾向はシマアジに似るが、シマアジよりも脂のパンチが控えめな分、味に玄妙さがあるのが好みに合う。一方のカンパチはブリ属の魚。お刺身にするとブリというよりもブリの若魚であるハマチに身に感じが似ている。味もブリほどの脂のノリはなくほど良く脂の乗ったハマチに近い味わい。食感はハマチよりもしっかりしており、食べ心地という点ではハマチより断然カンパチの方がよい。両方美味!!!で幕を引きたいところだが、お刺身頂上決戦と煽った以上そうもいくまい。ここまでくればあとは好みの問題だ。どちらがより好みかといえば、へた釣りの場合カイワリだ。
カンパチに関しては、恵比寿にある博多うどん酒場イチカバチカで食べたゴマカンパチの味を自宅で再現できないものかとレシピを調べて挑戦してみたのだがお店の味になかなか近付けずに苦戦中。漬けにする段階では薄味にしてカンパチの身の味をしっかり残すという方向で何度か作っているのだが……誰かゴマカンパチの美味しい作り方を知ってたら教えて~~~~!!!!
著者: へた釣り