なんでも適当にやってみてから考える。南予地方の郷土料理のタチウオ巻き焼きを作ろうとあれこれやってみたのだが、先週の釣行後に作った物はどうも納得がいかなかった。オリジナルを知らないのにアレンジとはいえないので、適当料理、タチウオのゴボウ山椒煮巻き焼きが大成功♪
先週はタチウオの中骨から煮つめ醤油を作ってタチウオ巻き焼きに付けて焼いてやろうと野望を抱いた。アナゴにはアナゴの煮つめがベストマッチするように、タチウオにはタチウオの煮つめがベストマッチするはずと考えたわけだが、これが見事に失敗。美味しい煮つめになるはずがほのかに生臭さがあるただの醤油汁になってしまった。今週はウナギ用の蒲焼きのタレを大人しく買ってきた。
タチ巻き焼きのことを教えて下さった、I元達人から竹がなければゴボウでもOKとさらに情報をいただく。ならばと考案したレシピが、竹の代わりにゴボウの山椒煮を芯に使うもの。タチウオは幽庵焼きでも食べる魚なので、淡白な身と山椒の風味は相性がいいはず。さらに蒲焼のタレと山椒はこれまた相性抜群なわけだからこれはもう外しようがない。本当に美味かった。釣魚自慢の居酒屋で出しても十分にお金が取れるかもってレベルに達している気がする。
ゴボウを5センチくらいの長さに切ってまずはさっと茹でてザルに取る。出し汁8に対し薄口醤油1、みりん1を加えた煮汁でゴボウをひたひたにして、そこに山椒の実をお好みの量投入して煮る。これでゴボウの山椒煮が完成。ゴボウが冷めたら3枚におろしたタチウオの身(指2.5本くらいのが作業しやすかった)をグルグルと巻き付けていく。七輪で香ばしさを楽しみながらといきたかったが、実際はフライパンの上で転がしながら焼いた。蒲焼のタレを塗っては転がしを繰り返し少し焦げ目がついてタレの香ばしさが立ったら完成だ。
著者: へた釣り