羽田・伝寿丸の午後アジ船に船釣りは初めてだという女性が来ていた。どこの船宿にでもいる優しくてダンディなベテランさんが「俺の横で釣りなよ」とエスコートしていた。伝寿丸は女性は半額。男は6000円で女性は3000円。どうして女性は乗船料が安いんだろう?と今さらながら考えた。
へた釣りも子供と一緒に釣行するときは子供の割引料金があって助かっている。ただし、これは中学生以下の子供が船釣りに来るのは親と一緒にということが多く、子供分が割引になっているというよりは親子でペア割になっていると考えた方がよさそう。女性に関しても夫婦やカップルでペア割? もともとはそういうニュアンスで女性割引は始まったのかもしれない。釣りガールブーム以降、女性1人の釣り客も増えた。にも関わらず女性はペア割引対象という制度がなんとなく残っている? 女性と子供の割引率が同じという船宿が多いのもこれなら説明がつく。
何人かの釣り好き女子(釣りガールというと嫌がられることが多い)と話をしてみると、女性は釣行費に結構シビアで、同じ釣り物ならば割引率の高い船に好んで乗る傾向がある。へた釣りがよく行く船宿は女性の割引が2割だけで半額の船宿が探せば見つかる女性にとっては割高感があると感じるようだ。女性は半額という船宿ほど女性客が獲得しやすいというのは間違いなさそう。とはいえ、乗船料半額だと女性客2人で男性客1人の売上なわけで、船宿にとって女性客を獲得するメリットはあるのか? 特に週末で船上混みあう日には女性よりも男性に乗ってもらった方が売上が増えるはずなんだけど。
メリットがあるから半額に値引きしてでも女性客の獲得を目論んでいるはずなのだが……女性が増えれば、結果売上が増えるロジックが思いつかない。へた釣りは土日釣行なので平日の様子はよく分からないが、実は平日は専業主婦な奥さま方が釣りにきてガラガラになりがちな平日の釣り座を埋めてくれている?……ないな。女性客が増えれば、スケベな男性客が女性目当てに増える?……ありそうな気もするけど、実際に「あそこはかわいい女の子多いから」という理由で船宿を選んでいる人お目にかかったことがない。実は釣り人以上に船長がスケベで女性がいるとうれしいから半額に値引きしている?……思いついた中ではこれが一番有力な理由だったりする。
著者: へた釣り