朝から頑張ってさっぱりだったのに沖上がり間近になって、急にバタバタと魚が釣れ始めたという経験、なぜか多いような気がする。TKB52ミナミ予選2戦目で大会スタッフとして乗船していたT淵名人に教えてもらったのだが、沖上がり寸前に釣れる魚を「営業××(魚の名)」と呼ぶらしい。
TKB52予選だったので、釣れたのは営業ハギ。T淵名人によれば、「これに懲りずにまた釣りに来てねぇ~」と帰る間際に何匹か釣れてくれるそうである。魚にとっては釣られる=死なわけで、わざと針掛かりしてくれるわけはないのだが、営業××って言葉が生まれたってことは沖上がり間際になって急に釣れるって傾向はあると考えるしかない。どうして? 後半になってその日試してきた釣り方がようやく魚の活性にフィットし始めるってことはカワハギ釣りでならありそうだが……。
営業××が釣れる理由…
1)帰り際は日が傾き夕マヅメのように魚の警戒心が薄れる時間帯になる。
2)沖上がりまでの短時間、釣り人の集中力が増す。
3)貧果のままだと明日の釣り客が減るので船長がとっておきのポイントに連れて行ってくれる。
4)帰る間際に釣れた魚は印象に残っているだけ。
4つともこれだっ!!という決め手に欠ける。
その翌日は営業アジに出くわす。それまでの4時間で2匹しか釣れてなかったのが、沖上がり直前の30分で2匹追加できた。時間は13時~13時半なので、夕マヅメとは関係ない。釣り方は特に変えていないし集中力なんて微塵も残ってなかった。大会で船長は最初からなんとかしていいポイントへ連れて行こうと頑張っていたので、帰る間際までポイントを温存してたとは思えない。とすると…帰る間際に釣れた魚は印象に残っているだけってのが本命?
著者: へた釣り