ウィリーよ、お前もか!!と伊豆大島がぼんやり見える海上で天を仰ぐことになったのだが、無駄に準備だけはいいへた釣りは、ウィリー不発に備えて、ちゃんと特餌候補を持って行っていたのであった。磯エビ、キビナゴ、ハゼコ、御用ハラモを試してみた結果、オキメバルは磯エビが好き?
ウィリー大好きといいながら、ウィリーを信じ切れずに餌を持ちこんでしまう。この辺がへた釣りの下手たる所以なのではないかと自分でも思っている。釣れなくても頑張るという気合がどうにも足らない。魚信がなくても黙々とキャストし続けるルアーマンのストイックさが僕にはない。早い話が釣りに行ったら釣りたいのである。腕が悪いのはどうしようもないけれど、餌と仕掛けは工夫の余地があるので無駄な準備を怠らない。
今回持ちこんだのは、「磯エビくん生」、「キビナゴ1匹刺し」、「アジ、イサキ用餌、かつおのハラモ」、「Gハゼコ」、「Gクリル 2L・3L」の5種類。お試し用なので容器に少しずつ入れて持って行った。一番、効果があったのは磯エビくん生。良型のメバルはだいたいこれに食いついてきた。餌持ちという点でもオキアミよりもよかったように感じる。一方で、頭や胴に齧られた後があったり、そこから引きちぎられているのに針掛かりしないというケースも何度か。チヌ針の3号では針が小さすぎていい場所から針先が出ていないように感じる。もう少し軸が長めの針を使うと針掛かり率がアップするかも。
餌の付け方で悩んだのはキビナゴ1匹刺しも。目の部分をチョン掛けして使ってみたのだが、これだと餌がすぐに取れてしまうようだ。目を差しぬいたあと背中の硬い部分からもう一度針を刺してお腹から針先を出すと餌持ちがよくなった。ただし、オキアミの方が食いがよかったように感じる。オキメバルはオニカサゴ釣りのサバ餌にも食いついてくる魚なので、もう少し大きいサイズの方がいいのかな? ハゼコは水深80メートルで使う餌としては今一つだった。ウロコが光るという餌ではないので、ほぼ真っ暗な深い海中では、アピール力が低すぎるってことかな?
餌持ちという点で最高だったのがハラモ。ウィリー針に皮の部分だけチョン掛けして使ったのだが、ウィリーの補助餌としてはなかなかのパフォーマンスだったと思う。あまり大きく付けるとダメなようで、5ミリくらい(アジ釣りの赤タンサイズ)にカットして付けるとよさそう。ゲストを含め魚信があった数を比較すると、オキアミとほぼ互角だったように感じる。沖のウィリーでも剣崎イサキでもウィリーだけでは魚信を出せないときに重宝しそうな餌だ。
著者: へた釣り