金沢八景・一之瀬丸のイサキ船の船長に「剣崎沖の潮は潮回りにあまり関係なく、行ってみないと分からない」と教わる。実は遠征ウィリー五目船の船長にも「無線で連絡もらうまで潮の速さは分からない」と言われたことがある。観音崎より南の潮の速さを予測する方法ってないのかな?
潮の速さと向きを調べるのにMIRCマリン情報の潮流予測を使っている。東京湾内に関してはこの予想はほぼ正しく、カワハギやマゴチなど攻めるポイントがだいたい決まっている釣り物のときは潮先の釣り座を予想するのに重宝している。潮流予測がされているのは東京湾以外に津軽海峡、伊勢湾、瀬戸内海、有明海・八代海、鹿児島湾。東京湾では観音崎までしか潮流は表示されない。ほかの地点でも似たような感じで外海の潮流予測はされていない。外海の潮の流れは予測する必要がないので表示されないのか、それとも予測が不可能なのかは分からない。海上保安庁の海潮流推算情報では沖縄の島周辺の潮流予測がされていた。1時間ごとに目まぐるしく潮の速さや向きが変わっている。全く予想できないというわけではないような気がする。
東京湾に話を戻すと、潮汐通りに潮が動くのは久里浜沖くらいまでで保田沖から館山、下浦から剣崎沖などの潮の動きは潮の満ち引きよりも沖の潮の影響の方を強く受けるそうだ。ほぼ毎日船を出している船長たちが「行ってみるまで」あるいは「無線で連絡をもらうまで」分からないと言うのであるから本当に予測するのは難しいんだと思う。潮の速さを予想できないのは東京湾口固有の問題なんだろうか? 東伊豆を含む相模湾だと潮の速さは潮汐によるのか沖の潮によるのか…宇佐美・治久丸では「カイワリは大潮の日じゃない方が」と言われたことがあるので伊豆では潮汐で潮の速さがある程度読めているような気がする。
著者: へた釣り