マゴチ……金曜日に大爆発、土曜日はプチ爆で、日曜日は大爆発していたみたいだ。大貫沖の水温が金曜日は15.6度、土曜日は13.7度、日曜日は15.5度(いずれも、かみや観測)だったせいと思われる。気温の予報は天気予報を見ればいいのだが、海水温の予報ってある? 探してみた!
釣りの入門書を読んでいると、海水温が1度下がると、人間に置き換えると10度くらい急に気温が落ちたくらいのダメージが魚にあると説明されている。魚にインタビューしたわけではないだろうから、水温を1度下げたときの魚の活性の変化の実験から導き出された推論だが、水温が急に下がると釣果がよくないという傾向は多くの魚に当てはまるので事実だろうと考えられる。マゴチ釣りはポイントは水深が浅いため、海水温の上下が激しい。土日のどちらが大貫沖の水温が高いかをチェックできれば、土曜日に釣行するか、日曜日まで待つかを選択できる(先週末のように大爆発を逃すことがなくなる)。
東京湾の海水温に関する情報は、気象庁、海上保安庁、神奈川県水産技術センターなどが発表しているが、ピンポイントでの予報はなく、水温が上がっていくのか下がっていくのかを長期的に把握するためか、釣行した日の水温をのちに知ることができるという性質のもの。
気象庁が発表している「海面水温時系列予想図」を見ると、海水温の変化の大きなトレンドは理解できる。東京湾だと、4月中旬までは例年に比べて水温が1度くらい低めに推移していたが、4月下旬以降は例年よりかなり高水温になっていくようだ。ゴールデンウィークは回遊魚も期待できちゃう?
海上保安庁の「三管区詳細水温情報」は毎日、海水温が更新されている。日付を切り替えると、マゴチが大爆発した20日、22日に比べて、21日だけ大貫沖の水温が低かったのが分かる。予報ではなく観測値が公表されているので、予測には役に立たない。
神奈川県水産技術センターの「東京湾口海況図」でも、海水の等温線が発表されている。等温図なので、ピンポイントで海水温を把握しにくいが、東京湾内だけが大きく表示されるので見やすい。こちらも観測値の公表なので先の日付(予測)は表示できなかった。21日の大貫沖の水温が前日より低かったのも少し分かりにくいように感じる。
ピンポイントの海水温は、やはり気温と風向きから想像するしかないと思われる。羽田・かみやの釣果報告を見ると、土曜日の釣行人数(6人)より日曜日の釣行人数(8人)の方が多かった(土曜日の方が多いのが普通)ので、海水温の変化を予測できていた人がいたと思われる。天気予報だと土曜日の方が雨の確率が低かったのでたまたまとは考えにくいのだが……どうやって予想してるんだろう?
著者: へた釣り