中島らもが「自分一人で時間を潰すことができる能力を『教養』と呼ぶ」と書いていた。コロナ禍による外出自粛は5月頭で解除されるとは思われず、数カ月は続く覚悟をした。引きこもり気質なので外出できないことに対するストレスは少ないが…何か自宅でできる「教養」を身に付けたい。
釣り用の仕掛け作りは続けているが、外出自粛が解けたら行こうと考えている数釣行分の仕掛けは出来上がってしまった。これ以上作り続けるのは何のために?という疑問を抱えてしまう。仕掛けの次は竿でも作ってみるかと思い立つ。「ロッドビルディング スターターキット」という物が売られていたが、かなりしつこく検索を繰り返したがどこも売り切れ。外出自粛で竿を作る人が増えた? セット内容を個別に買いそろえるしかなさそうだ。高い物は「フィニッシングモーター」というコーティング剤が均一に塗れるように竿をゆっくり回転される道具だけで、「エポキシコート」「エポキシコート薄め液」「ミキシングカップ」「テサテープ」「2液性エポキシボンド」などはそれほど高くない。不器用で技術や美術は苦手なので上手く作れる自信はないが、まずは穴釣り用の短い竿から挑戦してみようかな。グリップやリールシート、穂先、ガイドなどもネットで買えることを確認済みだ。
自宅でできる「教養」でもう1つ気になっているのがそば打ち。旅先などで何度かそば打ち体験教室に参加したことがあるので、手順は知っている。そのへんのスーパーでプロが作った物を買ってきた方が美味しいとは分かっているが、「料理」ではなく「教養」と割り切って大して美味しくならないであろうそばを打ってみようかなぁと。そば打ちの道具だけでなく、地粉・打粉・割粉などがセットになった「二八そば用のそば粉セット」も売られているので、お手軽に始められる。夢は玄挽きのそば粉で田舎そばだが…家庭科も苦手だったのを思い出す。道険しくらいが時間を潰せて「教養」には適している?
著者: へた釣り