最近物忘れがというほどに脳の老いは感じないが、認知症の介護に苦労している人の話を聞くと、将来認知症にならないようできる努力はしておかないと考え始めた。予防法を調べてみると、釣りを続けていれば大丈夫なんじゃないかと。達成感があり人との交流を生む趣味と運動が大事。
生活習慣は糖尿病の発覚と同時にかなり改めたが、認知症の予防にも低糖質の食事が重要らしい。高血糖状態だとアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の発症率が上がるというデータがある。食生活ではワイン、緑茶、白カビチーズに認知症予防効果が認められている。また、食後の血糖値の急上昇を抑えるための散歩は認知症予防にも効果的らしい。
釣りは運動量を加齢に応じて無理のない範囲で調整できるためほかのスポーツよりも高齢になっても続けられる。実際、釣り具を持って歩くのも大変そうに見えるおじいさんが一人で電車釣行している姿を何度も見ている。船宿のスタッフが船に渡るときなどはしっかりサポートしてくれる。釣りというとぼんやりと穂先を眺めている物と勘違いしてる人もいるが、魚信がないときほど頭の中は次はどうしようと忙しい。竿を操作するリールを巻く以外にも仕掛けを正すなど手作業が多いのも認知症予防に向く。
釣りが認知症の予防になりそうな最大の理由はその達成感の大きさにある。狙った作戦で望む魚を釣ることに成功したときのテンションの上がり方はすさまじい。50過ぎのおっさんがそんなにはしゃいで恥ずかしくないの?と自分でも思うことがあるがうれしいものはうれしいし抑えられない。この高揚感は日常生活ではなかなか味わえないように思う。さらに船釣りならば同船した同じ趣味を持つ人たちとのコミュニケーションも自然にはかれる。これも認知症の予防に効果がある。
著者: へた釣り