桜鯛が釣れるマダイの乗っ込みが始まるのを楽しみにしているのではなく、金沢八景・一之瀬丸のマダイ五目船が「乗っ込み本番まで五目狙い」なのでいつまで楽しめるんだろう?と心配しているのであるから随分と臍の曲がった話である。イシダイ狙いのアミ五目冬の陣をもう何戦かしたい。
マダイは高級魚の代表に数えられる魚なわけで嫌いなわけではない。いいお出汁が出るので鍋にするとすごく美味しい魚だと思う。でもマダイ釣りが好きかというと……好きではない。投入がやっかいでコマセと付け餌が同調しているイメージが全く湧かない長ハリスが苦手だし、置き竿が基本で周りで釣れたらラインを引き出して誘い下げという運動量控えめな釣り方は多動性中年には不向きだ。マダイ船に乗るのはイシダイを狙って年に1度か2度かなと思っていたら、今年からマダイ五目改めアミ五目冬の陣で出船するようになった。マダイを一応は狙いつつもイシダイやアマダイ、イサキ、アジなど釣れる魚を釣る。イシダイが狙える久里浜沖でも長ハリスで統一という指示は出ない。イシダイに狙いを絞ってシャクリ続けてもOKなので性に合う。
気になるのはイシダイの釣期はいつまでなのかってことと、マダイの乗っ込み本番というのはいつくらいなのかってこと。イシダイ釣りは2月くらいまでと書かれていることが多い。でも、久里浜・平作丸などの釣果を見るとまだ安定して釣れているし、瀧本船長も「イシダイは最近チャンス」と言っていたのでもうしばらくは大丈夫と思われる。マダイの乗っ込みは海水温が17度くらいになった頃から本格化するそうだ。今年はあまり海水温が下がらなかったので、15度くらいある。釣ったマダイのお腹がパンパンで抱卵し始めているという情報もあり、マダイの乗っ込み時期は案外早く、桜の季節の前には始まってしまいそうな気がする。やってるうちにマダイ五目改めアミ五目冬の陣に行っとかないと後悔しそう。
著者: へた釣り