最近、妻1号の物忘れがひどく若年性認知症なのではないかと心配だ。お持ち帰りはアラサー1尾のみだったアマダイ釣行。このサイズだと脂の乗りは期待できないので、油を足す調理法がよい。アマダイなら松笠揚げ。ウロコを付けたまま高温で揚げるとウロコまで美味しく食べられる。
美味しい魚は皮まで美味いものだが、アマダイに至ってはウロコまで美味いのである。皮もウロコも付けたまま三枚に下ろしたアマダイを一口大に切る。身の側に軽く塩をして出てきた水分を拭きとり、180度の高温の油の中に。ウロコが逆立つように立ちあがりちょうど松ぼっくりのような形になるので松笠揚げ。身のほっくりした食感とウロコのクリスピーさを味わえる。アラサー以下のサイズのアマダイの食べ方はこれに限る。レモンサワーなどのすっきり系の飲み物にすごく合う。
妻1号には松笠揚げにして食べたいことを伝え、作り方も説明した。釣行後にブログの更新をし、貧果ながらも釣魚を美味しく味わうはずだった。揚げたてがいいでしょと、へた釣りが席について一杯飲み始めてから松笠揚げを揚げてくれる。できた妻である。料理も上手なはずなのだが、この日は油が弾ける音に混じって聞こえてくる声の様子がおかしい。「あれ~?」「水分が足りないのかな?」…その後、沈黙。運ばれてきたのは、松笠状にはなってないアマダイの揚げ物。「忘れてウロコ取っちゃってた」。料理の経験が浅い新妻のてへぺろエピソードは可愛気もあるが…普段は料理自慢の妻1号のてへぺろは、若年性認知症かもと不安になる。ウロコなしでも十分美味しかったけどね~。
著者: へた釣り