虫は苦手。ゴキブリを見たら体が硬直し脂汗がダラダラと。セミですらもできれば触りたくない。なのにイソメは平気なの?と言われると…必要に応じて平気になった。生理的にダメな形状をしているウオノエも…クーラーに入れて持ち帰るのが嫌なので引きはがすのだが…ホラーな体験を。
針を外そうとして口の中を覗き込むと、ときどき目が合うのがウオノエ。白くて大きなダンゴ虫である。アジやタイ、サヨリなどの魚の口内に寄生して血を吸う寄生虫だ。宇佐美で釣ったカイワリに10匹に1匹くらいの確率で寄生している。人間には害がないらしいが、クーラーに入れて持ち帰るのが嫌なので、見つけたらペンチで引きはがしてゴミ袋へ。あるとき、ペンチで引きはがしたと同時にバラバラと何かが撒け出た。ビックリして船べりにウオノエを置いてみると数ミリサイズのウオノエのお子様がまさに蜘蛛の子を散らす状態でだった。虫嫌いにとっては絶叫したいほどのホラーな光景である。茫然としてしばらく釣りどころではなくなった。ダンゴ虫に似た虫はやっぱり苦手だ。
著者: へた釣り