古本市で偶然見つけて以来、暇つぶしに読む本としてまさに座右にある本が西東社から1977年に発行された「日本の釣り百科」という分厚い釣りの入門書。オキアミもカーボンロッドもなかった35年前の釣りの知識はあまり役に立たないけど、魚に関する金言や習性などの解説が面白い。
グラスロッドがようやく登場したもののまだまだ高級品で、オキアミもカーボンロッドもなしのころの解説書ってことはMS-DOS時代のパソコンの入門書を読んでいるようなものだろうか? 漁具ingと名を変え再脚光を浴びている釣法が詳しく解説されていたり、この釣り方では効率悪すぎるだろとしか思えない釣り方(カワハギは船からブラクリ仕掛けで釣っていたそうだ)を知ることができたり。かと思えばブダイ釣りや船からのメバル釣り、マゴチ釣りのように、35年前から全く仕掛けが変わってない釣りもある。暇つぶしでしかない割には何度も読み返してしまうのは、文章やイラストが面白いから? 900円で買ったのだが十分すぎるほどに元を取った本だ。
入手困難な本だけ紹介しただけではアレなので、釣り関連の入門書でへた釣りが気に入ってるものを紹介しておく。
防波堤釣り超入門 Q&A200
道具の選び方から魚種別の攻略法まで、釣りを始めて最初に行くフィールドであろう防波堤での釣りの一から六くらいまでが書いてある。Q&A形式の構成になっているため、どうだったかな?とド忘れしたときに便利。へた釣りはいまだにときどきお世話になっていたりする。
海釣り仕掛け大全
防波堤釣り超入門と同じ作者による仕掛け集。魚種別に仕掛けの作り方、釣り方の解説がされている。堤防だけでなくボートや船で釣るときの仕掛けも書かれているので、初めての釣りモノに挑戦するときにまず開く本になっている。釣期と釣り方のコツがコンパクトにまとまっているので非常に重宝している。
魚の行動習性を利用する 釣り入門
釣りや魚の生態に関する本は何冊か読んだが、一番「へぇ~~へぇ~へぇ~」と頭の中でボタンを連打できたのがこの本。魚の生活の大半は摂餌行動。魚の摂餌行動時の習性をうまく利用するのが魚を釣る秘訣だってことを思い知る内容。ちゃんと実験データが添えられているので、読むだけでなんだかとっても釣れる気になっちゃう1冊なのだ。
著者: へた釣り