2月1日に解禁になる東京湾での船メバル釣り。少しでも根掛かりが少ない錘を探しているうちに見つけたのが西日本~九州で使われているというホゴ錘。初めて聞いた名前だったので調べてみると、ホゴはカサゴの地方名のことだった。ホゴ錘の20号は通販で買えるが色は無垢だけ。
カサゴは関西ではガシラ、九州ではアラカブと呼ばれていることは比較的知られているが、関西と九州の間、瀬戸内海ではホゴと呼ぶようだ。西播の赤穂から西、岡山~山口県ではカサゴのことをホゴあるいはホゴメバルと呼ぶ。四国側でも香川~愛媛ではホゴ。豊後水道を渡って大分でもカサゴはホゴと呼ばれているみたいだ。山陰地方ではボッコあるいはボコとなる。大分以外の九州の県ではアラカブ(略して、カブ、カズなど)。四国は少し複雑で、徳島ではガガネ、高知では関西と同じでガシラ。魚の地方名は昔の漁師さんの交流の分布を調べているようで面白い。
さてホゴ錘であるが、都内のいくつかの釣り具店を回ってみたのだが、売ってなかった。釣り具販売のプロをして、「何ですか? そんな錘があるんですか?」状態。九州に本社のある釣り具のポイントの通信販売で購入できるようなのだが……14個入りで760円の錘を買うのに送料別なのがちょっと辛い。ほかに欲しいものないしなぁ~~~。
ホゴ錘には無垢のものしかないのでつや消し黒に塗装する方法を調べてみたのだが、これが下地を塗って乾かし、もう一度下地を塗っては乾かし、やっと黒の塗料を塗ってと時間もかかるし面倒そうだ。錘なんて根掛かりすればさよなら~なわけで、そうそう手間はかけてられない。東邦産業の「鉛用塗料 艶消し黒」なら1回塗ればOKのようなので、一度買って試してみようと思う。420円で30号のオモリで約20個塗装可能らしいので、1個あたり21円。無垢錘と塗装済み錘の価格差を考えるとコストパフォーマンスはいいように思える。
著者: へた釣り