キス竿に続いて今度はLTタックルを買いそろえようとしている釣友親子の相談に乗っているうちに、「両軸リールとベイトリールっていったい何が違うんですか?」と訊かれて答えに詰まる。「ベイトリールはルアー用で、両軸は船用」と答えてはみたものの、自分でもこの説明に納得してない。
ベイトリールにはルアーをキャストしてもバックラッシュしにくいようにメカニカルブレーキに加えてもう1つブレーキシステムが付いている。両軸リールには棚取りしやすいように液晶画面が付いていたり、竿を握ったままクラッチのオン/オフを行える機能が付いていたりする。でも入門モデルのリールだと……ブレーキの有無以外に大きな機能の差はない。釣友親子が購入を検討しているダイワの「バレッタ100H」と「プリード150SH」のどっちを買うべき?と訊かれると……「どっちでもお好きな方を」としか答えようがない。
両方海水対応しているし、自重も230グラムと全く同じ。ベアリングの数も3/1と同じ。バレッタ100Hにはマグフォースというブレーキシステムが搭載され90mmのロングパワーハンドルが魅力。プリード150SHは巻き取り長さが76センチと長く、クラッチレバーが大きいので扱いやすそうに見える。価格はメーカー希望本体価格で9500円と8100円。1400円差なので実売だと1000円くらいしか差がない。デザイン的にも格好がいいので、バレッタ100Hを勧めたいのだが、「ベイトリールはルアー用で、両軸は船用」だと、船釣りにルアー用のリールを勧めていることになるわけで……「マグフォース付いてても邪魔にならないから」という説明でいいんだろうか?
著者: へた釣り