例年なら少し風が冷たくなってからカワハギのことを考えればよかったのだが、今年は9月にも東京湾のカワハギが開幕しそうな勢い。そろそろ準備をしておかないと出遅れてしまう。中錘の操作主体の釣りから下錘主体の釣りへと釣法を変えるのが今年のテーマ。竿の新調を検討中だ。
へた釣りが初めてやった船釣りは一昨年のカワハギ釣り。初めて購入した船竿は「フィルダーカワハギ 180M」だった。2シーズンお世話になり、12回ほどこの竿でカワハギを釣ったのだが、繊細にしてメソッドの多いカワハギ釣りをいろいろ試しているうちに、どうにも竿のスペックが追いついてきてないような気(錯覚?)がしてきており、竿を変えなくてはこれ以上の釣果は望めないような気さえし始めていた。
8:2調子でやや柔らかめのフィルダーカワハギではどうしても取れない魚信があるのでは?という疑念が生まれ、竿先の追随する範囲が大きいので、底に錘を着けた状態での叩きやハワセには対応できても、宙層での叩き上げ、叩き下げは難しいのではという気がしてきた。浦安・吉野屋から出船している竹岡カワハギ船で釣果を伸ばしている人は、例外なく硬めの9:1調子竿を使っているのも気になる。
底に下錘を着けた状態での中錘を使っての釣り(叩き上げ、ハワセ、タルマセ)は、フィルダーカワハギを使い続けるとして、竹岡の小悪魔カワハギに翻弄されたとき、中錘を外して宙層で極小な魚信を取っていく用の竿が必要だと感じ、いろいろと検討してきた。つまり、ほぼ一年にわたって、カワハギ竿はどれがいいかなぁ~~~~と、ウダウダ考え続けてきたわけだwww
一番欲しいのはサクラの「ホソカルピン金剛激182」という竿。「現在、主流となりつつある縦の釣り(線の釣り)に適していてオモリの着底後や宙層でタタキをいれた後に誘い上げから誘い下げの繰り返しでカワハギを乗せて掛けるまさに乗先調子」とメーカーのサイトに説明があり、竹岡カワハギ対策にぴったりと思われる。吉野屋の石原船長も「取れなくてもいい魚信まで出る名竿、僕も持ってる」と絶賛していた。ただし、実勢価格で4万4000円台と……ちょっと手を出しにくい。
次に考えたのがダイワの「極鋭カワハギ 1454AIR」という竿。スーパーメタルトップという超弾性チタン合金穂先が、ごく小さな魚信を竿先や手元に大きく伝えてくれるという説明に心が動く。「横(底)の釣から縦(宙層)を意識した釣りにも使え」とあるので、これ一本で中錘を付けたり外したりしながら、叩きで魚信を出す釣りも宙層で魚信を取る釣りも両方対処できるんではないかと……考えたのである。こちらも実績価格で3万7000円台とちょっと手を出しにくい価格帯。
1.8メートルなのに4万円もする竿を買うのは奢りすぎかなぁ~と、逡巡しているととっても気になる竿が登場した。がまかつの「閃迅カワハギ」という竿だ。鬼攻カワハギの後継竿という位置づけだろうか? 自重83グラムと激軽なうえに超高感度ソリッド穂先「スーパートップ」を採用しているということなので、かなり期待してしまうのだが、カタログを見ただけなので、実際に手に取ってから良さそうならコレにしようと思っている。価格は定価で2万9000円。がまかつといえども1割引にはなるだろうから2万7000円くらいで買えると予想している。極先調子にするか、硬調にするかも実際に竿を持ってみて決めたい。
今のところ、値ごろ感から本命は閃迅カワハギ。閃迅カワハギを触ってみてイマイチだったら……どうせ散財するならホソカルピン金剛激182を買っちゃいそうな気がする。といいつつ、間をとって極鋭カワハギ 1454AIRもあり得そうだから……優柔不断な釣り具選びも釣りの楽しみの1つ?
著者: へた釣り