へた釣りの食生活の指針は血糖値とお尻に優しいである。血糖値は1日に摂取する糖質の量を100グラム前後にすることでコントロールする。白米やパンはほとんど食べない。すると不足するのが食物繊維。便秘はお尻に悪いのでこれは困る。寒天を毎食食べることで対処しているのだが…。
寒天は100グラムあたり80グラム以上が食物繊維。それも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が両方含まれているため、腸壁を刺激して腸の蠕動運動を盛んにし、食物の残りかすなどを速やかに体外に排出してくれるという効能を期待できる。お尻に優しい食べ物なわけだ。カロリーがほぼゼロの上、血糖値、コレステロール値、高血圧の抑制にも効果があるそうだ。2、3日に1袋(2本入り15グラム)のペースで購入し、味噌汁などのスープに入れて食べる。袋に「信州」、「茅野」といった産地が書かれていることに違和感を覚える。寒天の原材料はテングサ、オゴノリで、海藻だ。どうして海に面してない信州が産地なの?
寒天というのは同じテングサから作られるトコロテンが凍結して脱水したものであるらしい。凍結させるために内陸で気温が低い信州の名産品となっており、長野県では伊豆からテングサを買い付け、昔から盛んに生産が行われてきたそうである。寒天は薩摩藩士によって生み出されたという説がある。参勤交代の折、京都の宿で供されたトコロテンを屋外に放置したところ凍って寒天ができたんだそうだ。とすると、寒天の誕生は江戸時代ってこと? でも偶然、トコロテンが凍ったとしても、それを水で戻して食べてみるなんてこと本当にあるのかな?
著者: へた釣り