厳冬だったり、爆弾低気圧だったり、気象が例年と違うせいだと思うのだが、今春の東京湾は難しい。底潮がまだ冷たいせいで、そろそろ浅場に移動してくるはずのシロギスは活性が上がらないどころか行方不明? 南風が強く吹いたおかげか潮が濁って、アジの群れは浅場に襲来!?
何か変だな?と思ったのは3月中旬あたりから。東京湾は年中シロギス船が出船しており、その季節季節に合わせて、水深5メートルの浅場から水深40メートルの深場まで、どこかしらのポイントで釣果はあるものだと思っていたのだが……3月中旬以降、まったくパッとした釣果が聞かれなくなった。一方で、低水温でシロギスが現れないという状況はイシモチには好都合らしく爆釣中。シロギスを諦めてイシモチ狙いに切り替えたり、シロギス→イシモチリレーでお土産を確保している船が多い。例年なら中ノ瀬周辺の30メートル以浅のポイントでシロギスの束釣りなんて声が聞こえてくる時期なんだけどなぁ~。今年はシロギス遅れてる? それとも……今年はシロギスはよくないのかな?
シロギスは深場に落ちたまま低活性なのに対して、このところ釣果が急によくなってきているのが浅場のLTアジ。強風が吹き、潮が濁りだしてから、水深25メートル前後で好漁が続いているもよう。ビシアジで出船していた船でライトタックルに切り替えるところも出始めてきた。LTアジは昨年の春~夏は釣果が安定せず、結構苦戦したという記憶がある。逆にシロギスは昨年は好調だった。東京湾の二大釣魚であるアジとシロギス……ひょっとすると活性が上がる条件が全く逆なんだろうか? なんとなく、今年はLTアジは期待してよさそうな気がするので、大きなサイズが残っている早いうちに1回、お刺身サイズを釣りに行っとこうかなぁ~。
著者: へた釣り