LT深場五目で釣りたい魚の一番はなんといってもアカムツ、二番はクロムツ、三番がカゴカマスだ。ワキヤハタとオオメハタの総称であるシロムツは欲しい魚が十分に釣れた日には周りの釣り人にもらってもらうことが多いが獲物が少ない日は持ち帰る。油を足して食べるとすごく美味い。
シロムツが不味い魚ではないことは知っているが、水深250メートル前後で釣れる、ほかの脂乗り乗りの魚と食べ比べてしまうと、食べても食べなくてもという位置づけに転落してしまう。身厚の白身魚で食感はほくほくとして心地よいが旨味は少ない。へた釣り家では「フィレオフィッシュみたいな魚」と呼んでいる。白身魚だけどあまり味に個性はない、あの魚フライに似ているのだ。
サバ地獄と変な潮でクロムツ2匹だけ~では25センチ級と釣れたサイズがよかったのとクロムツが2匹しか釣れなかったので久しぶりに持ち帰った。1匹はアヒージョにしてたっぷりのニンニク&マッシュルームとともにいただく。ぷりぷりとした食感が楽しめた。残る1匹は天ぷらに。サイズがよかったからかフィレオフィッシュより断然美味しい。クロムツを食べる前にシロムツを食べきってしまう。敗北の味のはずだが…シロムツがすごく美味しく感じた。
著者: へた釣り