暑さに負けて三目6匹だけでしょんぼり釣行で釣ったヒラソウダは鮮度最優先でその日のうちにタタキにして食べた。カツオに負けないくらい美味いとは聞いていた。遜色ないと書くと嘘になるが十分すぎるほどに美味かった。初ガツオと言って出されると絶対にダマされていたと思う。
へた釣りはカイワリを釣ることに固執してシャクリまくってしまったので2匹しか釣れなかったが、すぐ後ろで釣っていた右舷舳の人はヒラソウダをバンバン釣っていた。何匹釣ったのかは確認しなかったが、船底でビチビチと跳ねる音が頻繁に聞こえてきたのでかなり釣っていたと思う。高めのタナにオキアミを置いておくといくらでも釣れる状況だったようだ。へた釣りが釣った2匹は魚信の出方から想像するに、仕掛けを落としている間にチェイスされ、底を切ろうとしたら食いあげてきた。オマツリを避けるためかなり速くリールを巻いたつもりだが、なかなかラインにテンションが戻らなかったので表層付近まで一気に浮上してたんだと思われる。
マルソウダほどではないがヒラソウダも身の痛みが早い魚で、鮮度が落ちるとヒスタミン食中毒の原因となる。釣ったらすぐにエラを切って血抜き。血が抜けたらすぐに海水氷でしっかり冷やした。帰ったらすぐに妻1号に調理してもらった。三枚に下ろして皮目をバナーでしっかり炙って氷水へ。サクのまま冷蔵庫でしばらく寝かせておく。たっぷりのスライス玉ねぎの上に一口サイズに切った身を並べたらポン酢を回しかけてペチペチと叩く(たたきだから叩かないとね)。あとはお好みで薬味を添えたら出来上がり。この日用意できたのはニンニクのスライスと青ネギ、金ゴマだった。脂の乗りではこの時期のカツオには及ばないが初ガツオとして市場に流通するカツオよりも脂が乗っていた。もうちょっと釣っておけばとそのとき思ったが、翌日食べたカイワリのお刺身の方が美味しかったのでカイワリ狙いで正解と思い直す。
著者: へた釣り