食いしん坊なので美味しかった魚は自分で釣った物を食いたくなる。5月のええもんで食べたアコウ(キジハタ)は伊豆の堤防で釣れているのを見たことがある。関東でも狙っている船があるかもと探してみたが見当たらず。大阪に行ったときに釣行を検討している明石からは出てそう?
キジハタは日本海と瀬戸内海で魚影が濃い魚であるらしく、瀬戸内海では放流も行われている。キジハタという呼び名は関東でのもので、体表の模様がキジの雄に似ることからそう呼ばれる。関西ではキジハタという名はほぼ通じず、アコウと呼ばれる。魚自慢の居酒屋の店頭の水槽で30センチくらいの物が泳いでいるのをよく見る。活けの物が最高級品。ハタ科の魚なのに寝かせて熟成させなくてもあの食感と身の旨みを味わえるとはと、驚かされる。釣った場合は神経絞めすることで美味しく食べられるようだ。
生息域は青森以南から中国沿岸までと広い。当然、その地域には東京湾や相模湾も含まれているが、専門に狙って釣れるほど魚影は濃くない模様。伊豆では陸っぱりからのルアーフィッシングでカサゴやメバル、雑多なハタ類に混じってなにかの間違いで釣れることがある魚という扱い。専門に狙って釣る船はなさそう。船から狙うとなると瀬戸内海か日本海での船でということになる。大阪に行ったときに時間に余裕ができたら行ってみようと考えている明石港の乗合船では魚英という船でアコウが釣れている。釣期は4月から8月とある。アコウ狙いでの出船ではなく、鯛ラバやジギングに混ざって釣れるんだと思う。
著者: へた釣り