脂の乗りに不安がある小型のクロムツが釣れたら作ろうと決めていた南房総・聡丸で紹介されていたクロムツの炙りたたきが美味すぎてびっくりした。甘酢漬けの寿司屋のガリとゴマ油で和えたお刺身はたたきというよりは和風のカルッパッチョのような味わい。ほかの魚でも作ってみよう。
たたきといえば刻んだ生姜、大葉、ねぎを薬味にして醤油味が基本だが、聡丸のレシピでは生姜の変わりに甘酢で漬けてある寿司屋のガリを使う。ガリの甘みが味に変化をもたらしてくれる。ガリが入っている部分と入ってない部分で味わいが全く変わるので単調になりがちなたたきの味が揺らぐ。ガリは単体でも美味しい上に生魚との相性もよい。この味の揺らぎは心地よい。醤油の変わりにポン酢とごま油の味付けなのも面白かった。和風のカルパッチョソースのような味つけになり、これまで食べたことのあるアジのたたきとは全く別の料理になった。このレシピはクロムツだけでなくどの魚でも通用しそうな気がする。ガリ以外は常備してある調味料なので作るのも難しくない。ほかの魚でも試してみたい。焼酎に合う!!
著者: へた釣り