マゴチは3日ほど寝かした方がという人もいるが、へた釣りの好みでは釣ったその日のコリコリプルンな食感を味わえる透明なお刺身が最高だと思う。フグをおろした鉄皿に劣らない。庶民的な値段で食べられる養殖フグなら釣り物マゴチの薄造りの方が美味い。日本酒とも相性抜群。
神経締めして持ち帰るようになるまで、マゴチはまぁまぁ美味しいけれど飛び抜けて美味というわけではないと思っていた。神経締めを覚えて死後硬直する前にお刺身にできるようになったことで評価は一変した。薄く造ればコリコリとした食感を楽しめ、少し厚めに削ぐとプリプリと歯を押しかえしてくる弾力を味わえる。白身魚のほのかな甘みをもみじおろしを入れたポン酢が引き立てる。マゴチに関しては釣ったその日のうちに食べられるだけ食べてしまうのが正しいと信じている。「死んだマゴチは二束三文」と言われたことがある。活かしたまま持ち帰るなり、神経締めしてないとマゴチの本当の美味しさを味わえない。
神経締めして持ち帰っても2日目になると食感が落ちてくる。その分、熟成が進んで身の甘みは増してくる。写真でその差が伝わるかどうかは分からないが、釣った日に透明だった身は少し白くなってくる。3日目になると薄造りで楽しむには物足りない食感になってくるので少し厚めに切って食べる。お刺身にして美味しいサイズのマゴチをそんなにたくさん釣ったことがないので、3日でほぼ食べきってしまうことが多い。それしかいないときはお刺身にするが、40センチくらいのデカッwマゴチは脂の乗りが物足りないので天ぷらやフライにして食べる。
著者: へた釣り