ツイてるんだか、ツイてないんだか…よく分からない1日。いずれにせよ実力不足だったことは間違いない。2017年のカワハギシーズンを締めくくる金沢八景・一之瀬丸の感謝デー釣り大会は最大21.3センチで25位。数も7匹と今季ワースト。でもお米をもらえた。でも電車が人身事故で…。
いいことばかりはありゃしない~っとは考えない。釣りに行く前はいつでも大漁している自分の姿を思い描く。船に乗る前から「今年は優勝したら電動リールではなくカルカッタをもらおう」なんてことを本気で考えていたのであるから、身の程知らずというか、世の中を甘く見過ぎているというか……釣りの反省より生き方を反省しろ!!と12時間前の自分に言ってやりたい。感謝デー釣り大会カワハギの部は今年は3隻出しで参加者60名。電車でのんびりなのでいい席は残ってないだろうとクジを引いたら「12-25」。信頼する西村船長の船の右舷艫から2番目。艫が潮先予想だったので、申し分ない席。あまりクジ運がよい方ではないが、不思議とこの大会に限っていい席を引き当てる。実はこの席……昨年優勝した時と同じ席。もうそれだけで勝ったつもりになっていた。
船は40分ほど走って竹岡沖へ。曇天模様なのでピカイチくんを投入するかどうか迷ったが、はじめから全開で行くことにした。ピカイチくん feat.アワビ貼りブレードとハギポンの集魚力を信じて、仕掛けを投入。釣り方はいつもと同じで底を2メートル切ってから1メートル素早く叩き下げ、残りの1メートルをネチネチと探る。カワハギからのコンタクトがあったら下を向かせることを意識して、吸いこませる。魚信はすぐにあったが、掛け損なう。食い込みが浅い感じでもう一拍くらい待たないとだめなのかもと反省したところで…それ以降ぱったりと魚信がなくなる。宙で誘い下げているとコッとかカッという感じの手応えはあるのだが掛けられる魚信ではない。
なんともならずに時間だけが過ぎていく。釣れている人の釣り方を見るとハワセて聞き上げで運がよければカワハギが掛かっているという感じ。そのうち宙では全く魚からのコンタクトがなくなり大迷走が始まる。食い渋り対策にロングハリス、動かしすぎてるのかとオモリを着底させて宙っぽい釣りができる仕掛けを投入したり、ピカピカは赤の方がいいのかと初めて使う赤点滅集寄を投入してみたり。いずれも不発。どうにもならないので底でタルマセ気味にするとトラギス。カワハギを1匹も手にすることなく時間がどんどん過ぎて行く。もしかして「カワハギでボウズをくらうかも」という不吉な考えが脳裏をよぎるほどに釣れる気がしない。
さすがにカワハギでボウズはなかった。あれこれ余計なことをした末に結局いつもの宙釣り仕掛けに戻すと、ようやくカワハギらしい魚信があり、慎重すぎるほど慎重に竿を送って食い込ませて、ようやく本日の1匹目。20センチくらいと型勝負の大会では箸にも棒にもかからないサイズだが1匹釣れたことでちょっとコツを掴む。宙で魚信があったら底まで下げてマイナステンションにしてやっと針掛かりする。それさえ分かればと直後の20分で4連荘とようやく波に乗るが…よかったのはその20分だけ。ポイントを移動するとまた宙では魚信を出せなくなる。
沖上がりまでの残り1時間半ほどでポツ~ンポツ~ンと3匹追加して7匹で終了。良型の手応えは一度だけあったが食いこませ足りなかったのか巻き上げに転じた途端にバレた。針掛かりが確定したと思いこみ「デカい」と宣言してからバラして天を仰ぐ。ドングリの背比べみたいな物の中から大きそうなのを選んで検量へ。記録は21.3センチ。これじゃねと参加賞のハマグリをもらって拍手して帰るつもりだったが、なぜか運よく25位であきたこまちの新米をいただく。優勝は30センチ超えだった。着外の賞品で一番欲しかったカニはK内達人の元へ。来年に向けて、出直し!!
お米もらえてラッキーと思っていた帰り道。人身事故の影響で京急が杉田駅で止まる。警察の現場検証と後始末で1時間ほどそのまま足止め。12月24日なので家族でクリスマスパーティの予定なのに……ケーキとカヴァが用意してある家になかなか辿りつけずイライラ。子供2号の「ま~だ~?」という催促を受けながらブログを更新。妻1号にお米を喜んでもらえたけどトホホな気分。
著者: へた釣り