竿の修理の匠である異次元O塚工房に依頼してあった穂先が折れたカイメイスペシャル30-210の修理が完了した。ただ直すのではなく「タチウオに使いやすいような調子に」なんて無茶なオーダーをしたものだから、修理してもらえただけでなく、タチウオ用の別の穂先まで作っていただく。
穂先が折れたということは硬くなるってことだから少し柔らかめだけどタチウオにも使える竿からもっとタチウオ竿に近い調子にできないかな?という竿のことを何も分かってない人のオーダーに応えなくてはならないのだから、O塚名人もさそ困ったんだと思う。折れた穂先は通常の修理をしてもらえた。といっても単に折れた部分にトップガイドを装着しただけでなく、先端部分のいくつかのガイド(新調した竿と比較したらおそらく6つ)を一度外してから位置を調節して付け直してもらえた。自分では絶対にできない作業なのでうれしい。元のカイメイスペシャルより少し調子が硬くなっているはずなので、これがカイメイ改タチウオSPの1号。
タチウオ竿っぽい調子にというオーダーに応えるために、修理とは別にタチウオ調子の穂先を作ってもらえた。なにがすごいって全く新しく作った穂先のはずなのにガイドを固定する部分の金色の糸の巻き方だとかオリジナルとほぼ同じで穂先を替えてもデザイン的に全く違和感がないようにしてもらえた。もうそれだけで感動である。匠の技に大満足である。O塚名人からは「もう少し硬くてもよかったかな」と言われたが「タチウオ竿っぽい調子」とオーダーした本人はタチウオ竿を触ったことがない人なので、これをタチウオ竿調子だと信じて大事に使う。こっちはカイメイ改タチウオSPの2号。水深深めのときはこっちを使う。
著者: へた釣り