明日はカワハギの開幕戦。上州屋カワハギ大会に参加する。釣り具倉庫の奥の方からカワハギの道具を引っ張り出して、足りない物がないかとチェック。開幕前日はやることがあってそれなりに楽しい。アサリも横着せずに剥く。玄関先でニヤニヤしながら白い粉を調合し怪しい人になる。
買ってきたアサリは例によって人間様用のビッグサイズ。大きいのを1粒付けるより1つの針に小さい物を数粒付けた方がカワハギが釣れるチャンスが増えるといわれるが、数を釣る気がないへた釣りからすると、小さいカワハギが食い付きたいという気がなくなるくらい大きな粒のアサリにはワッペンを避ける効果があるのではと妄想している。水中カメラで確認したわけではなく、単にワッペンを掛ける腕がないというだけのことのような気もするが……。
カワハギ釣りには適さないとされるミルキーで人間の目には美味しそうに見えるアサリを剥いたら、ハギポンの合成。配合比率はグルタミン4:グリシン2:アルギニン2:プロリン1:アラニン2。いろいろ試してみたが、アサリに含まれているアミノ酸の比率に近いこの配合比率が一番安定しているような気がしている。真空パック器のマリネ機能を利用してアサリにハギポン液が浸みこみやすいようにしてから冷蔵庫へ。明日には使いやすい硬さになっているはず。
ハギポンは集魚効果もそれなり見込めるが、それ以上にカワハギのエサへの執着を上げるという効果があると信じている。1回目の魚信にうまく対応できずに掛け損ねても、いい確率で2回目、そして3回目の魚信がある。3回の魚信で1匹を物にする。腕に自信がない下手なりの戦術である。そのために仕掛けの針間は7センチ。14センチの間に3本針が出るというコンパクトな物になっている。
著者: へた釣り