6月1日は剣崎沖イサキの解禁日。会社を休んで出撃した人たちの釣果を見ていると船によって明暗がはっきり分かれたみたい。1日分の釣果だけなので断言はできないが、昨季よりは魚影が濃さそうな雰囲気。ダブル・トリプルもあったようだ。へた釣りは土日のいずれかに一之瀬丸から。
金沢八景・一之瀬丸のイサキ五目船はここ数年、剣崎のイサキのご機嫌が悪いときには少し南下してウィリー五目でお土産を確保し、松輪出船の船が帰港するタイミングで剣崎沖に戻ってイサキを狙うというパターン。開幕初期の剣崎沖の釣果が安定しない時期でも、お土産を持って帰れるし、全く魚に相手にされず倦怠感を味わう時間帯がなくなるので釣行の満足感が高い。朝には全く釣れなかった剣崎沖のイサキが、船長判断で剣崎沖に戻ったらちゃんと釣れるので、手品を見ているようで面白くもある。「剣崎沖20~30mもしくは沖の瀬60~80m狙います!!」と記載されたので今年もボウズ逃れ作戦は実行される。
剣崎沖と沖の瀬で同じ日にウィリーでの釣りを体験すると、剣崎沖のウィリーイサキのゲーム性の高さがよく分かる。水深が深く魚の警戒心が薄れている沖の瀬では雑なシャクリ方でも釣れる。同じシャクリ方で剣崎沖で釣ると、魚信を全く出せずに一苦労することになる。正確にはシャクリ方よりも止め方。コマセを振って竿を水平の位置で止めたとき、仕掛けが海中で張って乱れていないことが剣崎沖のイサキ釣りには求められる。何が釣れるか分からないウィリー五目も楽しいけれど、ウィリーシャクリの技を磨く剣崎沖のイサキはもっと楽しい。
著者: へた釣り