釣りで他人と競うのは好きではない。普段は船中の順位も気にしない。なのに大会には出る。どうしてかというと、釣りの腕では敵うべくもない名人さんや達人さんにあの手この手で挑むのが面白いから。だからね、下手のやることに言いたいことはあるだろうけど、大会中はそっとしといて!!
昨日の羽田・かみやのウィリー五目プチ大会で横で釣っていた人から「そんな釣り方をするな」とクレームを入れられた。アマダイ狙いのときに、アマダイを狙わずに底から5メートルくらいを鋭くシャクリを入れながら探るという作戦を取った。本命はカイワリでキダイもこの釣り方ならよく釣れる。大会のルールではアマダイは40センチ以上で5点、25センチ以上で4点。カイワリはサイズ問わず5点。キダイは25センチ以上なら3点で、25センチ以下でも1点になる。アマダイを狙うよりカイワリを狙いながらキダイで小刻みにポイントを稼いだ方が効率がよいと作戦を立てた。
アマダイを狙ってないそんな釣り方が横の人は大層気に入らなかったらしく、「アマダイが逃げるから止めろ」とクレームを入れてきた。アマダイ釣りの最中にもこういう釣り方をよくしている。それでアマダイが逃げるとは考えにくいので「何を言ってやがる」と思って無視していると、ウダウダとこちらに聞こえるように文句を言い垂れ続ける。ちょうどキダイも釣れなかったし、楽しく釣りをしたいのであの手この手の1つとして考えていた作戦を封印せざるを得なかった。
アマダイタイムが終わって、ウィリーでの釣りにも大会用のあの手この手を考えてあった。まとまった数を狙える魚の中で一番ポイントが高いイサキに狙いを絞った。イサキは3点でオキメバルは2点。オキメバルが食ってきにくくてイサキなら食ってこれるシャクリの速度で釣り続けた。イサキの気配がないときは少しステイ時間を長くとってオキメバルを掛けにいく。この作戦は成功した。釣った魚の数でいえば2位だった人の方が多かったが、イサキの数でポイントでは上回った。
てな具合に、下手は下手なりにあの手この手を考えて、大会に臨んでいる。定石を無視することもあるので、釣りの上手な人から見れば、言いたいことはいっぱいあるんだろうけど、大会中はそっとしといてくれるとうれしい。あの手この手の中には全く効果がないものもたくさんあるけど、そういうときは自分で気付いて止めるからwww
著者: へた釣り