3月に入って金沢八景・一之瀬丸でLT遠征ウィリー五目を2戦したが、カイワリが釣れる気配が全くない。へた釣りはそれをタナを上から取るようになったからではないかと考え、その考えを上乗りをしていたウィリーシャクリの先生にぶつけてみたのだが、「そんなわけがない」と一蹴される。
洲の崎沖でのウィリー五目の釣果をカイワリの数だけで集計してみると、2012年にこの釣りを初めてから2015年までは、2釣行に1匹くらいのペースでカイワリが釣れていた。2016年は5戦して1匹だけ、2017年もここまで2戦して0匹。へた釣りが釣れないだけでなく船中カイワリ0という日が増えているような気がしている。その理由を、昨年からタナ取りを底からではなく、海面から行うようになったせいではないかと考えた。洲の崎沖のカイワリはあまり大きな群れを作らず、5匹以下の小さな群れで遊泳している。群れとしての勢力が弱いため、底べったりにいることが多い。だからアマダイ釣りによく混じると思う。だから底からタナを取り、ハリス分くらい底を切った位置から誘った方がカイワリが釣れるのではと想像していた。伊豆でカイワリを専門に狙うときはだいたい底3メートルからシャクって底から8メートルくらいを探る。
実は、ウィリーが相手にされない塩対応釣行では、船長からの指示を無視して底から探ってカイワリを狙ってみようと考えていた。それでカイワリが釣れれば自説が正しいことの証明になる。船長の「上から85メートル」という指示を無視して底まで落としてみたら水深は95メートルくらいあった。底から10メートルくらい浮いた反応を狙っているのが分かった。底付近を探ろうとすると船長からマイクで指導が入る。「底に落とさないでよ。コマセ撒くと魚が沈んじゃうよ」。そりゃそうだ。カイワリは底にいるという説を証明したいが、同船した釣り人に迷惑をかけるわけにはいかないのでタナを守って釣った。この日もカイワリは船中0だった。
この釣りの基本を教えてくれたウィリーシャクリの先生が上乗りとして乗っていた。カイワリがちっとも釣れなくなったことを告げ、その理由を上からタナ取りしているから底べったりにいるカイワリにアピールできてないせいではないかと自説をぶつけてみたのだが、「そんなわけない」と一蹴される。ほかに釣れなくなった理由が思いつかない。だってアマダイ釣りのゲストでは釣れている。カイワリがいないわけではない。昨季なんてウィリー五目で釣ったカイワリよりもアマダイのゲストとして釣ったカイワリの数の方が多い。一度、コマセカゴなしで底付近をアマダイ仕掛けで探ってみようかなぁ?
著者: へた釣り