カワハギ師匠やくぼっちぃ名人からいつ誘われてもいいように湾フグ竿を買うと決めていた。値段的にも評判的にもダイワの湾フグXのほぼ一択だったのだが……この釣りを始めようという人がみんなこの竿を買っているもんだからどうにも面白くない。「弐作目 江戸前活ふぐ」を買おう。
みんなと一緒じゃどうして嫌なの?と問われても、生まれつきそういう性分としか答えようがない。湾フグの入門用の価格帯の竿で必ずといっていいほど勧められるのが、湾フグXか浅草釣り具のオリジナル湾フグ竿。いずれも1万円くらいで買える。ショップオリジナルは使ったことがなく怖いので、湾フグXで決まりかなとほぼほぼ心を決めていたのだが、なぜか実際に購入する踏ん切りがつかない。何かが気に入らないのだが…この時点で何が気に入らないのかは自分でも気付いていない。
湾フグ竿をネットで注文しようと、検索をかけてみると、プロックスというメーカーの「弐作目 江戸前活ふぐ5尺」という竿を見つける。「グリップデザインを一新し操作性が向上。極先軟調子のしなやかな穂先と喰い込みを重視した設計。高感度な多点ガイド配置採用。掛けて乗せる高バランス設計のふぐ専用船竿」であるらしい。お値段1万1000円くらい。湾フグXとほぼ同じ値段だ。この竿を見つけた瞬間、どうして湾フグXを買わなかったのか、その理由が分かった。みんなが使ってる竿ってのが気に入らなかったのである。というわけで、この原稿を公開して、弐作目 江戸前活ふぐ5尺はやめとけ!!って言われなかったらこれを買おうと思う。
著者: へた釣り