最後は精神論かい!!と馬鹿にされそうだけど、釣りの大会で最も大事なのはやり切る心だと思う。腕は急に上達しない。引き出しなんて風に整理された理屈や技の持ち合せはない。船上に持って行けるのは下手なりに工夫した愚策の数々と諦めの悪さ。やり切ればチャンスはあるはず。
今季最多の24匹も釣って数部門で2位にはなったが第12回かみやカワハギ大会には反省が多い。愚策の1つ究極?のピカイチくんがその日の条件にハマりすぎてしまい、型勝負の大会なのにも関わらず数釣りを楽しんでしまった。型を狙うか数で勝負するかで方針を二転三転させて、結局どっちつかずになり表彰台には立てなかった。数でトップに立った時点で揺らいでしまい、やり切ることができなかったわけだ。
TKBは3匹の合計長で争われる。まずは3匹釣らなきゃ話にならないのだが、この数週間の竹岡沖の様子ならリミットメイクに苦しむということはないと信じたい。とすると、船下にいる大きなカワハギをいかに逃さずに釣り上げるかの勝負になる。方針はいつもと同じだ。宙で勝負しゲストにアサリをくれてやらない。誘い過ぎずにデカハギに狙いを絞る。集魚力では誰にも負けない。デカハギ天国100の愚策はTKBでなんとか表彰台にたどり着きたい一心で考えた。過去4度のTKBの決勝戦で上手く行ったことはないけれど……。
表彰台を目指すなら目標となるTKB寸は85センチだ。28.5センチを3匹と考えると全く狙えない数字ではなく、普段の釣行では何度か達成している。尺が1匹混じればあとは27.5センチ2匹でいい。人間様用にしても大粒な、カワハギの餌としては規格外の大きさのアサリを剥きながら、カワハギ地獄の閻魔大王様とあべなぎさに挟まれてにやけている自分の姿を妄想している。やり切ればチャンスはあるはず。「ナイス フィッシング♪」って言ってもらえるはず。
著者: へた釣り