TKB カワハギ1DAYバトルには羽田・伝寿丸から参加する。駅からの行き方、船の確認など大会の日にあたふたしないために下見を兼ねて午後アジに乗船してきた。運よくTKBでも乗ることになる船に乗れた。舳先に椅子が2つ取り付けられている大きな船だった。釣果もまずまずで好印象。
まず確認したかったのは京急・穴守稲荷駅からの行き方。方向をだいたい合わせて、細い路地にも臆せず突き進んでいくと、ドンピシャで伝寿丸横の水門にたどり着いたのだが……堤に出るための道がなかなか見つからず、しばらくうろちょろすることになる。電車釣行の場合は天空橋からと勧められる理由はこれかも。すぐ目の前にある船着き場に出るのにずいぶんと時間がかかってしまった。穴守稲荷駅からかみやを目指して、かみやの船着き場から堤沿いに伝寿丸を目指すのが正解かな?
受付は船着き場の入り口にあるテーブルで行う。伝寿丸の桟橋は船上から何度も見ていたが杭がいっぱい立っていてなんだかアートな感じだ。受付を済ませてお金を払うと氷がもらえる。船は大きい。普段よく乗っているかみやや一之瀬丸の船に比べると1周りか2周り大きい感じで、何のためかは不明だが舳先の左右に金属製の椅子が備え付けられている。釣り座はゆったりと幅がある。船べりは木枠のあるタイプで、餌トレイベースは問題なく装着できた。海水の循環ポンプはあるみたいだが使ってないようだ。バケツで海水を組むことになる。TKBのときはエアポンプを忘れず検量までカワハギを活かしておきたい。
船は定刻の12時半を少し過ぎて桟橋を離れる。どこに向かうかのアナウンスはなかった。多摩川を出てすぐの堤防の前で減速した。横浜沖や本牧沖まで南下すると釣っている時間が短くなるので、半日船なら近場のポイントで釣れるに越したことはない。水深は15メートル前後で、根がきついので注意との指示がある。底から1メートルでコマセを振り出し、1.5メートルでもう1度、あと50センチ竿を持ちあげて底から2メートルで待つといういつもの釣り方。
出だしはよかった。小ぶりながらもいきなりダブルでアジが釣れ、次に釣れたのは25センチ級の食べて一番美味しいサイズ。型は15センチくらいのから25センチまでといろいろ混じりつつポツ~ンポツ~ンと釣れる。半日やってツ抜けはできるかなぁというペースだったが、魚信が少ないからとコマセの入れ替えをサボるとさらに魚信が遠のくという悪循環に陥るのがアジ釣りだ。辛抱強くコマセを詰め替え、飽きずに撒き続ける。
アジなので夕マヅメにチャンスタイムがあることを信じて釣り続けていたら、予想通り日が傾きだすとスイッチが入った。沖上がりは16時の予定だったので、その15分前に良型アジのダブルが発生する。その後はタナを合わせてしばらくすれば竿先をフルルと震わせグンッと引き込む素直な展開に。残り時間が少ないのでなるべく一荷以上を狙って数を稼ぐという方針で、ダブルが基本で一度だけだが3本針にアジ3匹のパーフェクトも達成できた。
船長も釣れ盛っている最中に終了とは言えなかったようで、時間を30分延長してくれる。手返し勝負で何度、タナまで仕掛けを送り込めるかという展開になった。アディショナルタイムでアジを20匹ほど追加して、36匹で終了。船長いわく「ここのポイントは夕方に食いが立つんだけど、いつ食ってきてくれるのかヒヤヒヤだった」とのこと。初めて乗った船でそれなりの釣果は出せたのでめでたしめでたし。穴守稲荷駅にはエレベーターがあるので大漁してクーラーが重くても安心だってことも確認できた。
著者: へた釣り