リベンジする熱意はないが…惨敗したら反省くらいはしとかないとね。イナダを狙って大時化の中、出撃し貧果に沈んだ金沢八景・一之瀬丸のアミ五目。波で船が激しく上下し、指示ダナをキープできなかったのが敗因の1つ? 下手に竿を動かすより無駄な足掻きはしない方がマシ?
波が高くて船が大きく上下して仕掛けを止めきれないという経験は沖のウィリー五目では何度か経験していた。船が下がっていっているときにリールを巻き、船が上がっていくのに合わせてシャクって止める。止めている最中に船が上下して竿先にテンションがかかれば竿を送り、逆にテンションが抜けた時は竿を少し持ち上げ穂先の曲がりをなるべく一定に保つ。荒天時はスティ時間を長めにとって海中で仕掛けが不用意な動きをしないように注意すれば対応できると知っていたし、ウィリー五目ではそれなり以上の成果を得ていた。
ウィリーとアミ五目の違いは、ウィリーは5メートル~10メートル幅を下から上へと探っていく釣りなのに対して、アミ五目は底からハリス分までをじっくり攻める。ウィリー五目と同じ方法でやればなんとかなるかと思っていたがなんともならなかった。波の上下の中間くらいでタナ(底から2.5メートル)を合わせ、船が上がっていくときは竿に一定以上のテンションがかからないように竿を送り、船が下がっていくときは糸がたるまないように竿を持ち上げる。理屈ではこれでタナをキープできているはずだったのだが……。
結果だけを見るとタナが狂わないように頑張った成果は全くなかった。座って波の揺れるにまかせて竿先が動きまくっていた人の方が釣れていた。へた釣りが10匹で竿頭の人は26匹だったので2.6倍ペースで釣れていたわけで……タナが狂わないように頑張った竿の操作はむしろ逆効果だったと考えるしかない。船の上下でタナが±1メートルくらい動くのって、気にしなくっていいのかな? よかれと思ってやったことが…それも船酔いしながら頑張ったことが裏目に出ると凹むし悩む。
著者: へた釣り