カワハギ釣りの最中は、結構いい確率でテンパって大慌てしている。アサリを触った手をその都度洗ってなんて行儀のよい真似はしない、というかできない。リールも竿もアサリの剥き身汁でベタベタになる。乾くと臭い。電車で帰るのでつらい。わずか5秒で剥き身汁オフな「ヌルとり5」を買う。
必要かどうか分からない物を使ってみるのが好きなのでアサリ絞め兼ヌメリ取り液はメジャーな物はすべて試したが、自分で調合したハギポンを使うようになってから買わなくなった。ハギポン以外の余計なアミノ酸を添加されたくなかったし、長時間液に浸けることでせっかくアサリに吸わせたハギポンが流れ出してしまうのが嫌だった。海水で軽く洗うだけで使っていたが、1日釣ったらリールはアサリの剥き身汁でカピカピ。リールはバッグの中に入れて持ち帰れるのでよいとして、ロッドのグリップ、特にゴムっぽい素材の部分が大層汚れてしまう。もちろん下船後すぐに水道水で洗うのだが一度乾いてしまったアサリの剥き身汁はなかなかキレイにならない。送迎バスの関係などで急かされてしまうと……電車の中で異臭騒ぎほどではないものの、「なにあの人、くさ~い」と文字通り鼻つまみ者になる。
ハギポンにあまり影響を与えずにアサリのヌメリだけを除去してくれるかもと期待しているのがマルキューから発売されたヌルとり5。アサリを5秒だけこの液体に浸した後、海水で軽く洗うと、アサリのヌメリが取れるという物。アミノ酸を添加したり、浸けることによってアサリが締まったりせず、ただただアサリのヌメリを落とすだけというのが逆に気に入った。ヌメリがなくなればリールや竿が汚れないだけでなく、エサ付けのスピードがアップする。ヌルとり5で洗ったハギポンアサリと洗わなかった物を混在させて使ってみて釣果に影響がないことをまずは確認してみるつもりだ。
著者: へた釣り