船べりの形状によって、カワハギ釣りに必要な餌トレイを適切な位置に取り付けられないことがある。下のタナに置いて釣ることになるが、装餌作業が頻繁に発生するカワハギ釣りでこれは結構なストレスになる。万力で固定できるワカサギテーブルなら望みの位置に餌トレイを配備できる?
竿立てには2種類ある。まずは船べりにある穴に差し込んで使うタイプだが、穴の大きさがちゃんと規格化されているわけではないようで、船によっては取り付けられないことがある。餌トレイは穴に差した竿立てによって船べりに固定されるので、竿立てがしっかり差せない船だと餌トレイも使えない。また、船べりに木の枠のような物が配置されていて竿立ては固定できても餌トレイは船べりに置けないことがあり、この場合も餌トレイは下のタナに置いて使うことになる。
この2年愛用しているのが万力で固定するタイプのフリースタンドLTという竿立て。移動中などは竿やリールが傷つかない状態で立てて置けるのですごく気に入っているが、船べりに木枠があると餌トレイは固定できない。また、固定できても1つ困った欠点が……。穴に差すタイプの竿立てと違い、このタイプの竿立てで餌トレイを固定するとどうしてもトレイの位置が手前になる。船べりの高さはちょうど股間の位置。釣りに夢中になっていると、アサリの剥き身汁のせいでその部分にゴワゴワの臭いシミができてしまう。電車で帰るのでこれは相当恥ずかしい。
船べりに餌トレイを取り付けられないという事態をなくし、アサリの剥き身汁であらぬ誤解を受けるシミを作らないで済む方法がないものかと考えていたら、プロックスから発売された「攻棚ワカサギマルチアクションテーブル」がすごく気になりだす。1.5センチ~11センチ幅に取り付けられ縦付け、横付け可能なので、どんな船でも対応できそうだ。自在な角度に回転させることができる天板に餌トレイを取り付けられればちょうど手を伸ばしやすい場所にアサリをストックしておける。餌付けのストレスを減らせるのではないかと期待できる。お値段4000円前後…ちょっと高いのでどうしようかなぁっと。
著者: へた釣り