子供たちが春休みを利用して北海道の師匠宅へと遊びに行った。お土産に持たせてもらったのが釧之助の水産加工物セット。いくらやホッケの干物、最近流行りのシャケのほぐし身などが入っていた。パンフを見ると「釧鯖」なる文字。知らないうちに釧路にブランドサバが登場していた。
釧路のブランド魚といえば8月中旬以降に市場に出回る「トロ秋刀魚(さんま)」は知っていたが、日本全国どこでも獲れるサバまでブランド化しようとは……意外と商魂たくましい? 釧路の沖で釣りをするようになって5年になるがサバが釣れるようになったのは2012年から。根魚のいる底に仕掛けが到着する前にサバにやられると北海道まで来てサバかよっ!!と辟易することはあっても、釧路でサバが釣れてラッキーなんて気持ちは微塵もない。リリースすることが多いスケソウダラや釣れすぎて嫌になるヤナギノマイと同格の、釣れてもあまりうれしくない魚だった。
「釧鯖(SEN-SABA)」の定義はそう厳しい物ではなく釧路沖で漁獲されて釧路港に水揚げされたサバをそう呼ぶそうである。「エサとなるプランクトンが豊富な釧路の沖で獲れたサバは脂質含有率20%以上といわれ、非常に脂が乗っていて美味しい」と説明されていた。「水揚げが少なく入手困難な鯖としても有名」ともある。希少性があるので北海道でもてはやされてるのか?とも考えたが、「SMAP×SMAP」のビストロSMAPでも取りあげられたそうなので全国区なのかな? 釧路のサバは本当に美味しいのか…食べてみなくちゃ分からない。7月に北海道に行ったら「釧鯖低温熟成『特大サイズ』」を買ってみようと決めた。
著者: へた釣り