この時期のメバル釣りはどの日に行けば釣れる可能性が高いかを予測する情報戦になることが多い。水温の急低下がなく、曇の日がよいとこまではどの船でも共通だが潮回りに関しては船宿によってオススメしている潮が違って面白い。沖の根狙いだと大潮、ストラクチャー狙いだと小潮?
「メバルは凪を釣れ」という口伝はよく聞くのでこれは間違いなさそう。曇や雨、あるいは海が濁っていて海中が暗い方がメバルの活性が上がる。これも間違いなさそう。船宿によってオススメする条件が違うのは潮回り。へた釣りがよく乗る羽田・かみやのメバルの釣れ具合(注:メバル何匹、カサゴ何匹とは書かれていないのでコメントから推測)を調べてみると、メバルに関しては潮が小さいときの方が釣れているのが分かる。カサゴに関しては潮回りの大きい日の方が良型の出現率が高いという傾向があった。
金沢八景・弁天屋の午前エビメバルの船長コメントには「潮回りも大きくなるので期待」と書いてある。凪を釣れを一歩進めて「メバルは凪の大潮を釣れ」と断言している職漁師さんもいた。どうやら攻めるポイントによってメバルが釣れやすい潮回りが違いそう。金沢八景のメバル船は沖の小さな根を攻めてメバルの群れが回遊してくるのを待つ。湾奥出船のメバル船はシーバースや岸壁に船を寄せて釣る。回遊待ちなら潮が流れている方が活性が上がり、根を直撃なら潮が動かない方がメバルが浮きやすいってことかな。岸壁からの釣りになるメバリングでも大潮はよくないという声が聞かれるので、沖の根と岸壁際とでは狙う魚種は同じでも違う釣りなのかな?
金沢八景・一之瀬丸の乗船割引券がある。1ミリ差で着外に沈んだ感謝デー釣り大会の残念賞でもらったものだ。有効期限は2月末まで。沖のウィリー五目はまだ始まりそうにないし、初挑戦してみたい深場五目もこの時期はアコウではなくキンメムツでの出船(リクエストすればアコウになるらしいのだがそんな度胸はない)なので、割引券を使うならショートクロメバル五目が有力。どうせなら凪で曇で大潮でという条件の日に乗船して、沖の根を攻める回遊待ちのメバルは潮回りの大きい方が好条件ってことを確認したいのだが……そう都合よく条件がそろわないのがメバル釣りの悩ましさである。
著者: へた釣り