今風にいうと軽度のコミュ障。人見知りの激しいへた釣りのジャパンフィッシングショー2016は人ではなく物中心。目すら合わせていなかったのに、知りたいことがあると何の前置きもなく質問するもんだから担当者が一瞬たじろぐ。そんな感じで聞いてきたあれこれを忘れないようにメモ。
ダイワのブースでカワハギ地獄の閻魔大王様と目があったので軽く会釈する。すると、なぜか手渡されたのが……名刺。なぜ!? 今さら名刺?……もしかして閻魔大王様なんて呼ばずにちゃんと名前を書けっていう無言のプレッシャー? というわけでここでは宮澤幸則大王様と書く。今年もカワハギ最前線ミーティングに参加してきた。DKOを連覇したときに採った戦略の話などがあり、今年はTKBでの釣り方にも言及があってうれしかった。DKO担当は宮澤幸則大王様で、TKB担当は林良一先生(こちらもお名前で)。特に目新しい話はなかったが、DKOだけでなくTKBでのカワハギの釣り方にちゃんと時間を割いてくれたのが、DKOは敷居が高すぎてTKB専門なのでうれしかった。
この数年、オキアミが不漁でサイズが小さい物が混じっていたり、不揃いだったりということがある。2L、3Lを買っているんだからちゃんとしてよ~っと文句の1つも言いたくなったこともあるが……釣房商店でオキアミの大きさの選別は人間の手と目によって行われていることを知って驚いた。すべてのオキアミがそんな手間をかけて選別されているとは思えないが、「金オキアミ ラージサイズ」に関してはそうであるらしい。オキアミが小さいと文句いうよりも、少し割高になってもこのオキアミを買おうと決めた。取りあえずアマダイの大会用に1つ確保しておこうと思う。
カワハギの針に関してはSaqsasよりもナノスムースコート派なのだが、ロングハリスを使いたいときはどうしてもSaqsasを使うことになる。針を新開発するわけでなくハリスの長さを変えるだけなので、きっとがまかつもロングハリスを用意してくれると信じていたが……「予定はございません!!」ときっぱり否定される。「バラ針を出しているので結んで下さい」って…それが手間だから「出ないんですか?」と質問しているわけで……。Gハード+ナノスムースコートのカワハギ針は「Gハードは大きなマクラ(ハリスが止まる部分)を作れないという問題があり、針の大きさに対して太いハリスを使うカワハギ針は難しい」とのことだった。残念。
フィッシングショーの会場内のジャンクな食べ物は糖質オフ道楽中の身には少々つらい。ゆっくり座って食べられないのも血糖値を上げない食生活というテーマにそぐわないのでランチは会場から外へ出て食べる。どこも混んでいて入口前に順番待ちの列ができている。すぐに食べられて糖質オフなお店を探してうろうろしていると見つけたのがワインスタンドBASILというお店。空いているどころか客が一人もいない。大丈夫か?と不安を覚えたが大丈夫だった。生ハムと朝採れ!! 彩りお野菜のバーニャカウダで1000円。ゆっくり座って食べられるし美味しい。チーズの盛り合わせや前菜を3種ほど選べるメニューもあるので糖質オフ道楽にはぴったり。グラスワインも500円からあり。
ステージはあまり見ないのだが、児島玲子が司会の名物船長集合というのを少しだけ眺めた。児島玲子のドSトークは健在で、「××船長は婿養子ですよね」といきなり言いだして船長が言葉を詰まらせる(養子ではなかった)なんてシーンも。船長も時化で魚探を見ていると船酔いをすることがあるらしい。船長が竿を出すのは必ず釣れると分かっているときだけなんて誰得?なお話がいっぱい聞けて面白かった。
とっても気になったけど聞き忘れたことが2つ。1つはFUJINOという会社の下まき専用糸「下まき君」。専用糸にはメリットがあると書いてあったので、どんなメリットと聞きたかったのだが、担当者が見当たらずあとで聞こうと思ってたら忘れた。もう1つはシークールキャリーの新製品は現行品と部品の互換性があるのか聞こうと思っていたら聞き忘れた。破損しにくくなったフロントロックと音が静かになったタイヤを現行品に付けることができるなら注文したいのだが……。
フィッシングショー2016の見どころの1つかもと考えていたパワフルワーカーというルアービルダーと痛ックルや痛仕掛けのTry-Angleのコラボ企画は萌えとは無縁のしごく普通の物であった。フィギュア感覚で作られた萌え系ミノーなのではないかと勝手な妄想を膨らませていたが……新製品として展示されていたミノーは、ルアーをやらないへた釣りにはどこが「マニアックな魅力」を放っているのか分からなかった。
著者: へた釣り